ゆいやー (instagram:@_yuiya_official)
明るさ・色味を大きく変更し、被写体のかっこよさも相まってシネマティックな写真にレタッチすることができました。
ぜひ読みながら、一緒に実践してみてください。
※説明はPC画面で説明しています。
・レタッチの手順
-STEP1:写真全体の明るさを暗くする
【ライト、トーンカーブ】
-STEP2:マゼンダの色味を強く表現する
【カラー、カラーミキサー、カラーグレーディング】
-STEP3:被写体を強調する
【テクスチャ、明瞭度、かすみの除去】
-STEP4(上級編):色別のトーンカーブで色味を調整する。
【トーンカーブ】
-STEP5(上級編):ブラシで被写体を鮮明に
【ブラシ】
・まとめ
・関連記事
ぜひいっしょに実践してみましょう!
レタッチを知ろう
レタッチってみんなしてるけど、そもそもなんのためにするんだっけ?という方は以下の記事でレタッチをは何かをまず理解しましょう!
写真のレタッチとは何か。レタッチをすると何が良いのか。写真編集を始めるための必要知識やツールを簡単に紹介しています。ぜひ…
私自身が日頃レタッチをする際に参考にしているものを以下にまとめています!プロのカメラマンさんの作例や編集例を見てみると気づくことがたくさんあります。
私も日々、試行錯誤しながらレタッチをしていますが、詰まった時に見て「こういう方法もあったのか!」と毎回気づくものがあります。レタッチを始める前に一度参考にしてみるのがおすすめです!
見たらすぐに実践できるレタッチの現況方法をご紹介しています。あなたが撮影した写真がより美しく、印象的にレタッチできるよう…
Lightroomでの編集ポイント
今回はポートレート写真をシネマティックにレタッチしていきます。
路地という撮影場所と被写体のかっこいいポージングが写真があるため、シネマティックな写真がより映える形になりました。路地で撮影したポートレート等でより使えます!
ポイントとして2点は以下の2つです!
・写真全体を暗めに変更する
・写真の色味で「マゼンダ」を強くする
➣ これらを意識することで、映画のワンシーンのような雰囲気にレタッチすることができます!
それでは実際に編集方法を見ていきましょう!
レタッチの手順
ここから実践したレタッチ方法をご紹介していきます。5STEPに分けて説明していきますので、ぜひ一緒に編集してみてください!(STEP3まででも十分にレタッチすることができます。)
説明上パソコンの画面で紹介していますが、スマホアプリのLightroomとできることは同じです。各項目が写真に与える変化が分かれば、iPhoneの編集でもレタッチを再現することができます。
STEP1:写真全体の明るさを暗くする
【ライト、トーンカーブ】
※PC画面をお見せしていますが、アプリ版でも同様の機能があります。
今回はシネマティックな印象にレタッチしていきます。そのためにまずは【ライト】の項目を編集し、写真の明るさを暗くします。全体を暗く編集すると、写真の細部が見えずらくなってしまいます。シャドウや黒レベルを調整し、明るさのバランスを整えましょう。
黒レベル:写真の最も暗い部分を調整し、写真の暗い部分に締りを持たせることができます。
また、写真の明るい部分と暗い部分にメリハリをつけ、かっちりとした印象を与えるように編集します。その場合は、「コントラト」の数値を大きくします。
実際に編集した内容は以下になります。
・露光量:+1.00
・コントラスト:+25
・ハイライト:-40
・シャドウ:+60
・白レベル:-30
・黒レベル:+30
【ライト】まで編集した写真がこちらです!
(左:元画像 右:編集後画像)
写真の明るさが大きく暗くなっていることかわかるかと思います!暗く編集しても細部がつぶれてしまうことがないように注意しましょう。暗い印象が強いと思いますので、【トーンカーブ】で調整します。
続いて【トーンカーブ】の編集です。
先ほど、【ライト】の項目で写真全体が暗くなるように編集しました。【トーンカーブ】では、暗い部分を持ち上げて写真の暗い部分が綺麗に見えるように編集します。S字になるように意識して以下のように編集します。
トーンカーブ上部:下に下げる
トーンカーブ下部:上に上げる
編集の内容が抽象的で申し訳ないですが、編集する位置によって写真の明るさが変化する場所が異なります。(ヒストグラムを見ていただくと少しわかりやすいです。)これは実際に動かしてみるのが感覚が掴めて良いです!今回は暗い部分を持ち上げれて入れれば問題ありません。
先ほどの全体を暗くした写真と比較して、暗い部分が綺麗に写っています。ここから【カラー】を編集し、よりシネマティックに仕上げていきます。
続いては、【カラー】の項目を編集していきます。
STEP2:マゼンダの色味を強く表現する
【カラー、カラーミキサー、カラーグレーディング】
※PC画面をお見せしていますが、アプリ版でも同様の機能があります。
STEP1で写真の明るさを暗く編集することができました。STEP2では【カラー】の項目を編集し、シネマティックな印象に編集していきます。
シネマティックな写真にレッタチするポイント②にマゼンダの色味を加えると説明しました。その編集を行う項目が「色かぶり補正」になります。本来の用途とは異なりますが、写真の色味を調整することにも使用できる項目になります。
色温度:5700
色かぶり補正:+30
自然な彩度:+15
彩度:ー10
【カラー】まで編集した写真が以下になります!
(左:編集前 右:編集後)
続いては、【カラーミキサー】の編集です。それぞれの色味ごとに色相、彩度、輝度を編集します。
【カラーミキサー】の編集では、以下の2点を意識して編集をします。
①被写体の肌の色味を綺麗に見せる:レッド、オレンジ、イエロー
②背景に映っているものの色を調整する:グリーン、ブルー
①から説明していきます。
編集前の状態だと、被写体の肌が明るさや周りの色に影響されて本来の色とは異なっている場合があると思います。(レフ板等で撮影時に工夫することもできます。)
写真全体を暗く編集しているので、大きく目立つ場所ではないですが、拡大しながら綺麗に写っているか確認しながら編集しましょう!
編集ポイント
色相:+20
彩度:ー10
輝度:+70
色相:+20
彩度:ー15
輝度:+60
色相:ー50
彩度:ー10
輝度:+10
続いて②についてです。
こちらはシンプルです!背景が寒色系の色味の建物だったので、グリーン、ブルーの色味を調整し、背景全体の色味を整えていきます。
編集ポイント
色相:ー60
彩度:ー20
輝度:+10
色相:+50
彩度:+20
輝度:+25
編集画面
最後に【カラーグレーディング】の編集をしましょう。シャドウにマゼンダ、ハイライトにグリーン(ブルー寄り)の色味を追加します。
※PC画面をお見せしていますが、アプリ版でも同様の機能があります。
【カラーミキサー】、【カラーグレーディング】を編集した写真が以下になります!
(左:編集前 右:編集後)
ここまでくると元写真との違いが大きく見えていると思います!
被写体の肌、背景の色味の違いを確認してみて下さい。
STEP3:被写体を強調する
【テクスチャ、明瞭度、かすみの除去】
続いて、【効果】の項目を編集していきます!
まず、「テクスチャ」の項目で被写体の肌を綺麗に仕上げます。「テクスチャ」物体の質感を調整できる項目です。値を下げると柔らかい表現になり、肌がとても綺麗に写ります。
テクスチャ:-20
明瞭度:+25
かすみの除去:ー20
周辺光量補正:ー15
編集を終えた写真が以下になります!
(左:編集前 右:編集後)
STEP4(上級編):色別のトーンカーブで色味を調整する。
【トーンカーブ】
※PC画面をお見せしていますが、アプリ版でも同様の機能があります。
ここからは上級編ということでさらにレタッチしていきたいと思います!STEP4では【トーンカーブ】のレッドとブルーです。シネマティックな印象にレタッチするために、STEP2の中で色かぶり補正を編集しました。
色かぶり補正では写真全体の色が変化してしまいます。【トーンカーブ】を使って、細かく色味の調整をしていきましょう。今回はブルーを少し強くするように編集します。
編集を終えた写真が以下になります!
(左:編集前 右:編集後)
最後に【ブラシ】を使って、被写体の部分を細かく修正しましょう!
-STEP5(上級編):ブラシで被写体を鮮明に
【ブラシ】
※PC画面をお見せしていますが、アプリ版でも同様の機能があります。
ブラシの使い方を簡単に説明すると以下の流れになります。
②編集したい項目の価を設定する。
③編集した内容を反映したい場所を選択する。
被写体の黒つぶれしかかっている部分を修正するために、黒レベルとシャドウの価を大きくします。(露光量を上げると、より被写体へ視線が誘導されます)
【ブラシ】の編集を終えた写真が以下になります!
(左:編集前 右:編集後)
まとめ
今回はポートレート写真をシネマティックな雰囲気にレタッチしました。まるで映画のワンシーンのような雰囲気を作り出せたかと思います。
編集の内容は初心者の方でもできるように簡単なものになっています。以下の5STEPを意識して皆さんが撮影した写真をレタッチしてみて下さい!
-STEP2:マゼンダの色味を強く表現する
-STEP3:被写体を強調する
-STEP4(上級編):色別のトーンカーブで色味を調整する。
-STEP5(上級編):ブラシで被写体を鮮明に
今回はここまで!