こんにちはshojiです!
写真のレタッチを始めてから、最初にぶつかるの壁はなんだろう・・と考えたときに、私は真っ先に【トーンカーブ】を思い浮かべました。「これができたら上手くなりそう」と考えるものの設定の仕方がわからない。といった方も多いのではないでしょうか。
今回は、【トーンカーブ】の基本的な使い方とメリットをご説明した上で、真似するだけで一歩上達できる設定パターンをご紹介します!【トーンカーブ】は少し意識するだけで、レタッチがぐっと上達します。ぜひ一緒に実践してみましょう!
この写真を題材にレタッチ方法をご紹介していきます。
・【トーンカーブ】とは
・【RGBカーブ】の設定方法
・【RGBカーブ】のおすすめ設定3種類
① 超基本「S字カーブ」
② 明るさをおさえた「W字カーブ」
③ 「S字カーブ」を応用した柔らかレタッチ
・まとめ
レタッチとは
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【トーンカーブ】とは
Lightroomの画面を見ると、【ライト】の項目の中で【トーンカーブ】が設定できます。ひとえにトーンカーブといっても、チャンネルが4つあります。これは左から、RGBカーブ、レッド、グリーン、ブルーになります。
RGBカーブ:写真全体の明るさのコントラストを設定できる
レッド:レッドの色調を設定できる
グリーン:グリーンの色調を設定できる
ブルー:ブルーの色調を設定できる
文章だけ羅列しても伝わりずらいと思いますので、実際に【トーンカーブ】を設定しながら確認してみましょう。チャンネルごとにトーンカーブを設定した画面を紹介していきます。
① RGBカーブ
RGBカーブは色に関わらず写真全体のコントラストを設定することができます。【ライト】の項目内にも、「コントラスト」が設定できます。「コントラスト」で設定した場合、写真全体に一様に設定が反映されます。一方で、【トーンカーブ】で設定した場合、ヒストグラムを見ながら調整したい明るさに対して、調整をすることができます。
RGBカーブのチャンネルをシャドウ部を下方に、ハイライト部を上方に(「S字カーブ」)設定しました。写真にコントラストが強くでています。夕焼けの明るい部分がさらに明るくなり、影になっているシャドウ部がさらに暗くなっています。
② レッド
レッドのチャンネルでは、写真のレッドの色調を設定することができます。カーブを上に持ち上げると、色がレッドによります。一方で下に下すと、グリーンに近づきます。実際にレッドのチャンネルを調整した写真を見てみましょう。
レッドのチャンネルをシャドウ部を下方に、ハイライト部を上方に(「S字カーブ」)設定しました。夕焼けのハイライト部にレッドの色が加わり、影のシャドウ部にグリーンが加えられています。
③ グリーン
グリーンのチャンネルでは、写真のグリーンの色調を設定することができます。カーブを上に持ち上げると、色がグリーンによります。一方で下に下すと、マゼンダに近づきます。実際にグリーンのチャンネルを調整した写真を見てみましょう。
グリーンのチャンネルをシャドウ部を下方に、ハイライト部を上方に(「S字カーブ」)設定しました。夕焼けのハイライト部にグリーンの色が加わり、影のシャドウ部にマゼンダが加えられています。
④ ブルー
ブルーのチャンネルでは、写真のブルーの色調を設定することができます。カーブを上に持ち上げると、色がブルーによります。一方で下に下すと、イエローに近づきます。実際にブルーのチャンネルを調整した写真を見てみましょう。
ブルーのチャンネルをシャドウ部を下方に、ハイライト部を上方に(「S字カーブ」)設定しました。夕焼けのハイライト部にブルーの色が加わり、影のシャドウ部にイエローが加えられています。
【RGBカーブ】の設定方法
【RGBカーブ】を設定するには、コントロールポイントを打っていきます。このコントロールポイントを打つことで、直線の状態からカーブに動かすことができます。基本的な操作の流れについてご説明します。
① コントロールポイントを3点取る
まずは、3点で調整することから始めてみましょう。コントロールポイントを打つ箇所は①中心、②シャドウ部、③ハイライト部です。わかりやすいようにグリッド線上に、コントロールポイントを打つと良いです!
② コントロールポイントを上下に動かす
コントロールポイントを打ったら、このポイントを上下に動かします。まずは、S字を描くように動かしてみましょう。写真のコントラストが高くなっていることがわかると思います。
③ 写真を見ながらコントロールポイントを左右に動かす
また、先ほども少し触れましたが、【トーンカーブ】のメリットは、写真の任意の明るさコントラストを調整することができるという点です。上で打ったコントロールポイントを横に動かしてみましょう。
すると、明るさが変化する場所が変わります。このように調整したい明るさを詳細に設定できるのが、【トーンカーブ】のメリットです。最初のうちはどこを調整すればよいか判断が難しいと思います。(PCで操作されている方は、ヒストグラムを見ながら調整しましょう。)
まずは、【トーンカーブ】でできることと基本的な設定のパターンを知りましょう!次の章で、設定パターンをご紹介します。※【トーンカーブ】以外の設定を先に終わらせています。
【RGBカーブ】のおすすめ設定3種類
ここからは、【RGBカーブ】に着目して、設定パターンを3種類ご紹介します。形を意識してレタッチするだけでも、求めている印象に近づけることができます。これら以外にも難易度の高い設定パターンがありますが、まずは基本のパターンをおさえましょう!
① 超基本「S字カーブ」
最初に紹介するのは、最も基本的な設定である「S字カーブ」です。「S字カーブ」の設定を行うと、写真全体のコントラストが高くなり、明暗のメリハリがはっきりとします。
:上に持ち上げる中心部
:少し持ち上げるシャドウ部(左下部)
;下におろす
RGBカーブの設定を行う前後の写真が以下になります。(左:前 右:後)コントラストが強くなり、明暗のメリハリがしっかりとしていますね。
② 明るさをおさえた「W字カーブ」
次に紹介するのは、「W字カーブ」です。「S字カーブ」と比較すると、写真のハイライト部の明るさがおさえられます。今回の写真だと、夕日の明るさをおさえて写真全体のトーンを合わせることができます。
:下におろす中心部
:少し持ち上げるシャドウ部(左下部)
;下におろす
RGBカーブの設定を行う前後の写真が以下になります。(左:前 右:後)シャドウ部が強くなっていますが、ハイライト部は明るさがおさえられて光が柔らかく表現されています。
③ 「S字カーブ」を応用して柔らかレタッチ
最後に紹介するのは「S字カーブ」を少し応用して、柔らかさの強い印象にレタッチします。①との大きな違いとしては、カーブの左下を持ち上げる点です。
カーブの左下を持ち上げると、「黒レベル」があがります。すると、シャドウ部が明るくなり柔らかい印象を与えることができます。今回の写真がシャドウ部が多いため、変化がわかりやすいのではないでしょうか。
:少し持ち上げるシャドウ部(左下部)
;大きく持ち上げる
RGBカーブの設定を行う前後の写真が以下になります。(左:前 右:後)シャドウ部を大きく持ち上げているので、シャドウ部がとても明るく表現されています。ハイライト部は少し明るさが強調されています。
まとめ
今回は、レタッチ初心者の方がぶつかる【トーンカーブ】の使い方と設定パターンをご紹介しました。基本的な操作方法をおさえて、まねするところから実践してみましょう!
【トーンカーブ】の設定方法
① コントロールポイントを3点取る
② コントロールポイントを上下に動かす
③ 写真を見ながらコントロールポイントを左右に動かす
【トーンカーブ】の設定パターン
– 超基本「S字カーブ」
– 明るさをおさえた「W字カーブ」
-「S字カーブ」を応用した柔らかレタッチ