私はオールドレンズで撮影している際にフリンジが発生しました色んな種類のレンズを使われている方はぶつかる可能性が高いと思います!ぜひ内容を読んで、フリンジの原因と対応方法を知りましょう!
・フリンジの発生原因
– 極端な明暗差
– イメージセンサーの特性
– レンズによる色収差の影響
・フリンジの対処方法
– 絞りを絞って撮影する
– 質の高いレンズに変更する
– レタッチソフトで補正する
・まとめ
フリンジとは
風景撮影などで、明るい背景と暗い被写体などの境に緑や紫色が写ってしまったことはありませんか。これはフリンジと呼ばれており、色収差の1つです。
上に載せている写真でもフリンジが発生しています。ぱっと見ではわかりずらいですが、下図のように拡大してみるとフリンジが出ていることがわかります。(赤丸で示している部分がフリンジが発生している箇所になります。)
画質が低下してしまう原因ですが、ちょっとした工夫でフリンジを軽減することもできます。ここではフリンジの意味や対策法についてご説明します。
フリンジの発生原因
極端な明暗差
フリンジは極めて明るいバックに暗いものが重なり合う時によく発生し、実際には存在しない緑色や紫色が境界に現れます。特に逆光時やF値を開放して撮影するときなどにはよく発生します。
イメージセンサーの特性
撮像素子の中には明るい被写体と暗い被写体の境界をうまく処理できず、偽色として記録されてしまうことがあります。近年のセンサーは性能が向上しているため、イメージセンサーが原因でフリンジが発生することはほとんど少なくなっているようです。
レンズによる色収差の影響
フリンジが発生する原因は極端な明暗差とレンズの特性であることが大きくあげられます。軸上色収差等(詳しい内容は最後に補足で説明します)が原因で色がにじんでしまうことがフリンジの大きな原因になっています。
レンズの特性上フレームの中心部では収差が少ないためフリンジは発生しにくく、四隅ほど発生しやすくなります。イメージセンサによるフリンジはメーカーさんのおかげで近年のカメラではほとんど発生しません。
レンズの形状や特性によって色が滲んだり、像に歪むような影響がでることをを”収差”といいます。時代とともに改善されていますが、全くゼロになるというのは難しいようです。
このようなレンズの収差はレンズのひとつの特性です。高価なデジタルレンズでは発生することは少ないかと思われます。私自身もオールドレンズを使用していると発生することがあるので、自身が持っているレンズの各特性を知ることが重要です。
【補足】軸上色収差
フリンジが発生する原因として、軸上色収差があげられます。これは光の各色屈折率が違うため、像面の位置によって境界線に色づきが発生します。上はパープルのフリンジが出る場合、下はグリーンのフリンジが出る場合です。
フリンジの対応方法
絞りを絞って撮影する
レンズによる原因の場合は軸上色収差が大きく関与しているため、一般的なレンズでは絞り込むことでフリンジを抑えることができます。フリンジはぱっと見では分かりづらいため、拡大して確認すると良いでしょう。
質の高いレンズに変更する
レンズ自体に原因がある場合は、レンズそのものを交換して撮影をすることが改善策の一つになります。高いレンズ=良いレンズというわけではないですが、良いレンズを使えば画質の向上に繋がります。
レタッチソフトで補正する
フリンジが発生したまま撮影してしまった場合は、Lightroomからも修正することができます。マウス操作だけで簡単に修正できますので、手順を確認して補正するようにしましょう!
①【レンズ】の項目内の「フリンジ補正」を選択する。
②「フリンジ補正」内のスポイトを選択する。
③フリンジを補正したいか所にカーソルを合わせ、表示されているサークルの円の色が変わったことを確認してクリックする。
まとめ
フリンジは拡大して確認しないと発生が分かりずらいものになります。原因を理解していれば撮影時から気を付けることができます。仮に発生してしまった場合は、焦らず対応できるようになりましょう!
フリンジの原因
・イメージセンサーの特性
・レンズによる色収差
フリンジの対応方法
・質の高いレンズに変更する
・レタッチソフトで修正する